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流山 「はい、皆さんどうもこんにちは。」
 
上野 「ヴォーンジュール、ムッシュ! コマンターレヴ〜!」
 
流山 「なんでいきなりフランス人を気取ってるんだよ。」
 
上野 「いやあ、最近はほら、ねえ。秋だから。ほら。」
 
流山 「秋だとフランス人になるのか、お前は?」
 
上野 「なるんですよ。ちょっとした理由がありまして。」
 
流山 「ほほう。聞かせてもらおうじゃないのその理由って奴を。」
 
上野 「話してやろうじゃないですかこの理由って奴を。
 まず、秋になると寒さが増しますよね?」
 
流山 「深まって来たからねえ。秋。」
 
上野 「寒さが増しますと、町中の自動販売機の中で、
 ”あったか〜い”のコーナーが勢力を広げるんですよ。」
 
流山 「確かに、そろそろあったか〜いのシーズンだからなあ。」
 
上野 「で、そんな自販機のコーヒーを見てて、最近気付いたのよ。」
 
流山 「どうしたんよ。」
 
上野 「カフェオレってフランス語なのね。」
 
流山 「・・・フランス語なんですね。」
 
上野 「フランス語なんですよ。」
 
流山 「それがどうしたって言うのよ。」
 
上野 「わっかんないかなあ。
  あったか〜いカフェオレを飲んでいるうちに、
 気分はどんどんフランス人になってくるんです。」
 
流山 「そうかなあ・・・。」
 
上野 「なってくるんです!」
 
流山 「・・・お前の飲んでるジョージアって、
  千葉県野田市で作られてるぞ。」
 
上野 「そういう問題じゃないでしょ 。カフェオレ飲んでフランス気分。
 寂しげな秋の風景に、ちょっと優雅なひとときが演出されても、
 バチは当たらないじゃないですか。」
 
流山 「野田市って醤油で有名な街だぞ。」
 
上野 「だまらっしゃい。カフェオレ飲んで目を閉じて、
 浮かび来るのはレマン湖に沈み行く荘厳な夕日なんですよ。」
 
流山 「利根コカコーラボトリングの筆頭株主って、キッコーマンだぞ。」
 
上野 「シャラップ!黙って聞きなさい!」
 
流山 「英語使っといて何がフランス気分だよ。」
 
上野 「もう!ロマンのわからない人だなあ。
 君みたいな人にこそ、コーヒーを飲んで
 落ち着いてもらいたいものだねえ。」
 
流山 「コーヒーは嫌いじゃないから、いつでも飲んでるよ。
 それにたぶん俺の方が落ち着いていると思うし。」
 
上野 「ビーーーーークワイエットオオオオォォォォ!!! わかんない人だな。
  あなたも僕と一緒にセピア色なフランス風景に染まりなさい!」
 
流山 「英語ばっか使いやがって。
 お前のはセピア色じゃなくって、きっと醤油色だぞ。」
 
上野 「ムキーーーー!なんってことを言うアルか!
 はい!コーヒー!一緒に飲みなさい!
一緒に飲んで僕のように落ち着きなささささい!」 
 
流山 「セリフ噛んでるじゃん。
 落ち着いた方がいいのはどっちだよ。」
 
 
上野 「いいから!はい、フランスの方を向いて!
 リュックベッソンの作品に、かんぱ〜い!」
   
流山 「はいはいベッソンにかんぱーぃって、あれ?
 このコーヒー、カフェラテじゃないか。」
 
 
上野 「んもう!また文句?細かいことに拘らないの!」
   
流山 「だって、、、」
 
 
上野 「だっても何も、カフェオレもカフェラテも、
 ミルクの入ったコーヒーって部分は同じだよ!」
   
流山 「カフェオレはドリップコーヒーにミルクを1:1で入れる奴じゃん。
 で、カフェラテはエスプレッソをミルクで割る奴じゃんか。
 おおもとが結構違うってばさよ。」
 
 
上野 「細かいな君は。ウンチク王気取りか!
 伊集院光か!都立足立新田高校中退気取りか!」
   
流山 「なんだよそれ。でも、それ以前にさ、、、」
 
 
上野 「ああああああもう!工場の話ですか?
 僕のフランス気分にまた醤油を差す気ですか!」
 
流山 「カフェラテってイタリア語だぞ。」
 
上野 「・・・」
 
流山 「カフェラテってイタリア語だってば。」
 
上野 「・・・タランティーノの描いた風景に、かんぱい!」
 
流山 「変わり身、早!」
 
上野 「かんぱい!」
 
流山 「・・・あと、タランティーノってアメリカ人だぞ。」
 
上野 「かんぱい!」
 

(2003/10/09)

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