沈殿層からのつぶやき〜
s i n k i n g s l o w l y
 
 
疲弊した食文化の話



ええと、
昔思いついたTV企画を、
今のうちに文字の形にしたためておきます。
ほとぼりも覚め、程良く熟成したら、
TBSに売り込みに行くつもりです。

 


フードバトルクラブという番組が、
一時期TBSで良い視聴率を保っていましたよね。

要するに、
誰が一番多くのモノを胃袋に流し込めるか
ってな番組です。


上記二行の説明だと、
なんか間抜けな印象を受けますが、
そこは天下のTBS。
番組を盛り上げるためのうまい味付けが
色々な箇所に為されておりました。



チャンピオン的な人間をクローズアップし
その私生活も追いかけることで、
ちょっとした人間ドキュメントを生み出してみたり。

くそ真面目で壮大なナレーション等を採りいれることで、
大食いのスポーツ化を狙って緊迫感をだしたり。


これらは、
「SASUKE」「筋肉番付」でうち立てた、
TBS得意の手法ですね。
見ていて楽しいですよ。


でもさ、たかが大食いに
「ついに白田が神の領域に足を踏み込んだぁぁぁ!」
て。
素に返った時に恥ずかしいじゃんかよう古館。
なぁ。



まあ、おいといて、
中でも秀逸だと思ったのが、
ただ食べるだけの画面にはさせなかった、
競技としてのルール設定。

番組を素直に楽しむ分においては、
素晴らしいルールが多かったと思うのですよ。


中でも特筆すべきは、
オークション方式で、
食べる量を参加者本人が増やしていくという勝負。
より多くの分量をコミットした人のみに、
挑戦権が与えられます。



    A:「寿司、40皿いきます」

    B:「・・・なら俺は41皿で」

    A:「じゃあ、俺は45皿だ!」

    B:「う・・・・」

  司会:「Aさんが挑戦することに決まりました!」




この場合、Aさんが45皿食べきれば勝ち。
食べ切れなければ、Bさん勝ち。

相手に食べられないであろう分量をコミットして、
罠にかけることも可能。慎重に行くことも可能。
このかけひきはよっく考えられています。

ヤフオク好きなんかには、
こういう駆け引きの面白さが
よっく理解できると思うのです。



そしてそんな番組の策略にハマり、
視聴者である僕らは手に汗にぎっちゃって、
茶の間のテレビの前にて
ゆっくり食事なんてするどころではなかったことでしょう。

罪な番組だね。




勢いづいてこの番組、第三回放送は、
「大食い王座決定」ではなく、
「早食い王座決定」
を行いました。

「たくさん食べる」から「早く食べる」へ。

番組は新たな道を模索したんですね。
この方向転換、「それもアリか!」てなもんで、
視聴者にショックを与えました。



 

さて、ここからが僕の企画案です。
ええとですね。


「早食い」が許されるのであれば、
当然、次の企画は「遅食い」になるのです。


とは言っても、
牛歩の如くゆーーーーっくり食べる勝負ではござんせん。
どんな勝負かというとですね・・・
んーと、実例あげてみます。




    A:「牛乳、賞味期限40日過ぎ、いきます・・・」

    B:「・・・じゃあ俺は41日過ぎで、、、」

    A:「じゃあ俺は45日だ!」

    B:「う・・・」

  司会:「Aさんに挑戦権が与えられました。」





この場合、
番組が終わるまで無事でいた人が勝ち。
中毒症状を起こして画面から消えた人が
自動的に負け。



どうでしょうか。この企画。
画面内で、非常にわかりやすい人間ドラマが展開されます。


そしてそんな番組の策略にハマり、
視聴者である僕らは手に汗にぎっちゃって、
さらに茶の間のテレビの前にて
ゆっくり食事なんてするどころではなくなることでしょう。


罪な番組だね。



TBS、僕が企画書書き上げるまで
首根っこ洗って待ってろよー!
 



とか考えていたら、
ある日、中学生が不幸な事故を起こし
番組は終了へ。

僕の企画も日の目を見ませんな。
ああこりゃこりゃ。
良い企画だと思ったのに。
一生懸命考えたのに。


世の中ってやつの歯車は。

 

 

でも、いいんです。
ここまで書いてきて、いまさら正直に言います。
僕、この番組見たことありません。
だからいいんです。


それでは。
 


帰る

 

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