s i n k i n g s l o w l y |
流山 | 「あのさ、この前のトリビア、見た?」 |
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上野 | 「見た見た。おれってば感動して泣いちゃったよ。 藤岡弘、すごかったよな。」 |
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流山 | 「・・・藤岡のトリビアなんてあったっけ?」 |
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上野 | 「結局、あの緑色の生物が何だったのかが分からない所だけが、 心残りなんだけどね。」 |
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流山 | 「・・・お前、何か別の番組の話をしてないか?」 |
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上野 | 「あんなにかっこよい藤岡弘は久し振りだよ。 龍の使い人喰いヅォンドゥー編よりずっと良かったよ。」 |
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流山 | 「ばかやろう!お前が言っているのは 『藤岡弘・探検シリーズ第3弾 南米ギアナ高地切り裂かれた大地の闇に 謎の地底人クルピラは実在した!!』 の話じゃねえか!」 |
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上野 | 「クルピラの話じゃないの?」 |
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流山 | 「ト・リ・ビ・アの話だよ!あんなザル番組で喜ぶなよ!」 |
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上野 | 「ザル番組とは失礼だな。君には夢はないのかよ!」 |
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流山 | 「いい大人が地底人に夢を求めるなよ!」 |
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上野 | 「やだねえトリビアごときでアダルト気取りかい君は。」 |
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流山 | 「ああムカつく。」 |
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上野 | 「で、そのトリビアとやらがどうかしましたか?」 |
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流山 | 「いや、結構前のトリビアの話なんだけどさ、 『毛虫が裁判にかけられたことがある』ていう ネタをやっていたのよ。」 |
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上野 | 「へぇ〜。どんな内容だったの?」 |
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流山 | 「かいつまんで説明すると、 | |
1120年に中世ヨーロッパのどこかの国で、 毛虫がブドウ畑を荒らしたんで 毛虫を被告にして訴えてみて欠席裁判して 毛虫を敗訴さして、当時ではすごい重い判決である、 『破門』を喰らわしてやったぜヘイヘヘイ♪ |
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てな感じのネタなんだよ。」 |
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上野 | 「へぇ〜。殺人毛虫による人喰いトリビアだね。」 |
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流山 | 「なんにも聞いてねえ! いいかげん藤岡から離れろよ。(グーで殴る)」 |
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上野 | 「はいはいごめんよ。んで、その話がどうしたのさ。」 |
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流山 | 「いんや、 このトリビアは中世ヨーロッパの話だけれどさ、 2000年代の東京でも、 似たような事件が起こっているんだぜ。」 |
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上野 | 「ほぉ〜。どんな事件?」 |
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流山 | 「・・・むかつく。こんな事件さ。」 |
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流山 | 「記事によると、 高尾山の守り神の天狗も怒っているとの思いを込めて 「天狗裁判」と名付けたんだって。」 |
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上野 | 「うははははは。原告団。なんじゃこりゃ。 高尾山・オオタカ・ムササビ・ブナ・八王子城跡て!」 |
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流山 | 「この訴え自体は笑いごとじゃないかも知れないけど、 やっぱりなんだかなあ、って思うよな。」 |
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上野 | 「オオタカやムササビならわかるけど、ブナて!あいつ喋らないよ!」 |
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流山 | 「そこかよ!」 |
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上野 | 「城跡て!山て!キャハハハハハ!」 |
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流山 | 「・・・屈託無く失礼な奴もいたもんだ・・・。皆さんすんません。」 |
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上野 | 「だって、城跡も山も、裁判所に入れないじゃん!荒井注かよ!」 |
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流山 | 「問題点がずれてる! ・・・でもまあ、笑いとばしこそせずとも、 世間の目ってのはそんなもんで、 この訴えってば棄却されちゃったんだってさ。」 |
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上野 | 「そりゃあ、 こんな本気なのか冗談なのかわかんない訴訟なんて、 いい大人は正面から取り扱ったりしないよ。 ましてや、利権の絡む問題が後ろに見え隠れしてたりすれば、 言うに及ばずだよな。」 |
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流山 | 「いきなり大人びやがったよこの男。 でもさ、環境関係の色々が取りざたされる今日このごろだからさ、 こういった訴訟ってのは、 もしかしたら今後も増えて行くかもしれないよな。」 |
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上野 | 「中世の毛虫裁判もびっくりだね。」 |
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流山 | 「事実がだんだんトリビアに近づいて行くのだなあ。」 |
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上野 | 「ようし!それじゃあ僕もいっちょやりますか!」 |
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流山 | 「何をだよ。」 |
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上野 | 「人喰いヅォンドゥーと地底人クルピラを原告にして、 藤岡弘をバカにしたあなたを訴えてやるのです。」 |
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流山 | 「やってみれ!!!」 |
(2003/10/15)
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