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番 外 編

ROAD to FRANCE
〜アメリカ横断お笑いウルトラクイズ漂流記〜


第14章  第2チェックポイント グアム



晴れた空〜
そよぐ風邪〜
ゴホゴホ。





みんな〜!
イロトってるか〜い?
YEAH〜!
 
愛 し合ってるか〜い?
yeah・・・



そんなわけで

悪魔のタラップを踏んづけて、
晴れてグアムの地を踏みしめた僕ら40人。
リゾートさんを先頭に、
リゾート気分満喫です。うん。
僕いまうまいこと書きましたよ。ほめて。



逗子



しかしそんな僕らのアバンチュールを、
辛くもうち砕く悪魔の如き囁きが聞こえて来るのです。








僕らの晴れ晴れピーカン気分を
こうして泥に染めてやろうと言うのか。


毒機長・和泉め。
せっかくドロドロとした日常から逃れて、
爽やかな太陽のもと、
ココロを開いて自由になれる時間を
仲間と分かちあっていた所だったのに!



みんなで抗議だ!
シュプレヒコールだ!


「毒機長・和泉に告ぐ!
貴様の川崎のマンションは、
日照権の・・・




落ち着いて周りをみると、
みなさま既に
既に出題ボードのある向こーうの方に、
行ってしまわれているではありませんか。


待って〜。



  
第2チェックポイント
 グアム
元祖X 泥んこクイズ
 
得票総数順勝ち抜け

40人→30人
 





今回は、お題が二問あるらしい。
で、回答するのはどちらか片方で良いらしい。



×のコース ○のコース
すごろくをやっていて
絶対に止まりたくないマスの
内容を考えてください。
 
うちのおじいちゃんが
100歳の誕生日を迎えます。
何とか盛大におじいちゃんを
お祝いしてあげたいのですが
なにかいい方法はないですか?
 



で、二問でそれぞれ投票にかけて、
十把一絡げに得票順で並べて、
票数の少なかった10人がアウトとなるらしい。


うっひゃあ。本家っぽくなってきたぞ〜。



頭の中をちょっぴり整理。

このルール。
どちらのお題を選択するかによっても、
運命が大きく変わってくることであります。

極端な例を挙げると・・・


  
今ココに40人います。
○お題に5人×お題に35人が投稿したとします。

投票者のお手持ちの票数は、
それぞれのお題で3票ずつです。


○のお題で票を得るには、
投票者にとって、5人中3位に入れば良いのである。
平均点ボケをすれば、なんとかなりそうじゃありませんか。


でも、×のお題で票を勝ち得るには、
投票者にとっての35人中の3位に入らねばならない。


偏差値68の闘いですよ。
僕の出た高校、偏差値38ですよ。
こりゃあ、だめですよ。
  




これは、「ボケにくいお題」に答えた方が、得だ。
どちらの方が、ボケにくいかっしら・・・

むむむ。


自由度の高そうなのは、双六のお題なような気がするぞ。
僕はそんな気がするのよ。なんとなく。

ほんじゃ、じいさんバースデーのお題にしますかね。




あっ・・・
みんなが同じ戦略をたてていて、
40人がじいさんバースデーに答えてきたらどうしよう。
どうしよう。
ここは裏をかいて双六かな。




いや、待てよ。
40人がじいさんバースデーに答えてくると予想して、
みんながフェイントかけて双六に投稿したらどうしよう。
どうしよう。
ここは裏の裏をかいてじいさんかな。




いやいや、待てよ。
(以下割愛)







そんな疑心暗鬼になりながらも、
お題に颯爽と立ち向かう僕であった。
うん。きっとかっこいい。



で。
ひとまず自由度が低そうなのは、
○コースのじいちゃん誕生日お題。
こちらはみんな避けてくるのではなかろうか、
そんな予想をたててみる。


こちらに比重を置いてボケを考えて、
余裕があれば「すごろく」のボケを考えよう。



じいちゃん誕生日お題。
これは、みんな
ブラックなネタでくるに違いない。



お笑いというものが
緊張から緩和への落差によって生まれる物であるのなら、
誕生日という正の概念に対して、
負の概念が回答に導き出されるのは
避けがたき真実であるというもの。


されど、緩和された緊張が
どのようなポーズによって落ち着くかによって、
その着陸がハードランディングになるか
ソフトランディングになるかが大きく違うのだ。


さあ、漆黒の闇に潜むブラックなイメージ。
そのブラックは
輝ける成功の未来への希望に満ちた滑走路なのか、
それとも地の底の悲しみへ向けた非情なカタパルトなのか。




ええと、古館伊知郎ごっこおしまい。
いや、難しいことを書いてみましたが、
僕もどうしてもブラック方面に頭が回ってしまうのです。

ボケ考えなきゃよう。






ひとまず。。。
100歳のじいさんの話なので、
曾孫でも出すかな。



  
曾孫の「はじめてのおつかい」の裏で、最期のお使い。
  

 

ダメだよこんなボケ!

みんながまずボツにする系統のネタだろうし、
何より、どこに笑いの要素があるのかわからない。
こんなもん不快になるだけだ。
ボツ。


  
曾孫さんに死神の格好をさせ、
お爺さんの所まで「初めてのお使い」を・・・
  



ダメだって!
これも不快だなあ。
ボツ。



出したいブラックさは、
死のイメージじゃない。
もっと何か、せめて風刺とか、
そういうペーソスが欲しいんだ。


でも、「世代交代」という方面で、
もしかしたら何か方策があるかもしれないぞ。





ちょいと老人問題系のホームページなどに旅に出てみる。
総務省統計局にて資料発見


国家権力

 総人口に占める65歳以上人口の割合の推移をみると,第1回国勢調査が行われた大正9年(1920年)以降,昭和25年(1950年)頃までは5%程度で推移していたが,その後は年を追って上昇し,60年(1985年)には総人口の10.3%と10%を超えて,総人口の10人に1人を占めるようになった。この割合は近年では毎年0.5ポイント程度上昇し,平成14年には18.5%と,総人口の5.4人に1人の割合となっている。(図1,表2)



ふむ。
このデータを利用して、
ちょっとアカデミックな感じなボケを作れない物だろうか。


パーセンテージ・・・
円グラフ・・・
円・・・


むっ!
バースデーケーキって円だよな!
ケーキの切り方で円グラフを表せないかな?


  
バースデーケーキを、
孫が泣こうが嫁が我慢することになろうが、
日本の総人口に占める高齢者比率と同じ18.5%に切って、
おじいちゃんに差し上げる。
  



これで、どうだ!

国民総生産と社会保険分配の問題を、
ケーキの取り分の話に落とし込んで、
鋭く切り込んだなかなかの快作だ!
(そうか?)


どうなってしまうんだ国民年金。
そんな思いをこめてさっそく送信だ!





こうして僕は、
ドキドキしながら「○」のボードと向き合ったのである。
あとは、
他のみんなが「×」のボードを選ぶことを祈るのみ。



吉と出るか凶と出るか。
さあ、飛び込め。



飛び込む前に
ちょいと不安が残ったのは、
円グラフっぽさを書ききれなかったことが
頭に残っていたからだ。






はっ。

もしも僕ひとりだけが「○」だったら、
80票くらい入るんじゃないか?
うふふふふふふふ。
ふふふのふ。


・・・それは寂しいなあ。



結果発表編に続く。




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