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番 外 編

ROAD to FRANCE
〜アメリカ横断お笑いウルトラクイズ漂流記〜


第16章  第3チェックポイント 太平洋上空



さらば〜グアムよ〜
旅立つ〜飛行機は〜♪



TGVぽい飛行機
 

てなわけで、乗っちゃいましたよ飛行機に。
200人以上いた参加者のうち、
グアムまでの熱く泥臭い戦いを制した、
30にだけ許されたアメリカ本土への上陸であります。
思えばよくぞここまで残ることが出来たなあ。


 
そう。
あとは安穏と寝ているだけで、
フランスにもどんどん近づくのです。
よかったよかった。

 
さあて、席はどこかな。
僕の席はどこかいな。っと。
ん?


ガタゴトガタガタタタ!





座る前に飛行機が飛び立ったよ!
何だこりゃ!危ないじゃないか!
誰か、パイロットの免許を剥奪しろ!
そして僕にくれ!
無理だったら給料とモテモテ権だけ俺にくれ!

 
とか隣りの今中さんが憤慨していたら、
機長のコスプレをした和泉の奴が、
また、なんかしゃしゃり出てきやがりました!

 
 

30のみなさん、大変申し訳ありません!!
本土上陸を許されていたのは
24人だったことをすっかり忘れていました!
仕方がありませんのでここでクイズを行って
敗者の方はここで降りて頂きます!
 
 和泉機長




な、な、な、
なんですとぉ〜〜〜〜!





 


本土上陸?海の藻くず?
座席争奪機内宙ぶらりんクイズ


 
 
パラシュートを見せびらかして、
うつむいたまま笑いをこらえる鬼和泉

そしてどよめく会場。


次は絶対ワタシだ!と泣き叫ぶ特名器棒さん。
逆に、達観した表情で余裕すら感じるドラ息子ドラえもんさん。
誰かの遺影を抱きしめしみじみする品川心中さん。
隣りで念仏を唱え始めるフォーク和尚さん。
ナニを考えているのかよくわからない健常者さん。

 



ふふふっふ。
僕は慌てませんよ。
これっくらいのことは起きると思っていましたので、
パラシュート持参でやってきました。
パリ・コレで見かけたフランス製です。
これぐらいの準備はしとかなきゃ。
ウルトラは過酷なんですよ。


 



僕が太平洋の藻屑となる準備に勤しんでいる頃、
周りのツワモノ共は、お題に対して準備万端なんだなあ。



下半身だけ大谷さんは、
ネタ帳見て鋭気を養っているし、
こども銀行頭取さんは、
こんな所でもお金を数えながらビールを飲んでいる。

のり(ゆ)さんと平楽さんはエロ本を読んでるし、
GET-Cさんはパチスロのリーチ目の確認をしている。
電撃さんは窓から雷雲を探しているし、
しりきれおたまじゃくしさんは、
何かをマイクで録音しているよ。

ここらへんまで来ると、
皆さんの性格が見えてくるものだなあ。

でもさ、もうちょっと真面目にいこうよ。
ルールを睨む僕だ。
 
 


<ルール>
3問用意された問題の全てにまとめて各1つずつ回答して頂きます。
1問に対して答えを1つ送ってもらいます。
そして次の手順で投票を行います。

1.1問目のみを5日間投票にかける
2.1問目上位8名が勝ち抜け、最下位2名が失格、
残り20名は第2問の投票へ

3.2問目のみを5日間投票にかける
4.2問目上位8名が勝ち抜け、最下位2名が失格、
残り10名は第3問の投票へ
5.残った10名で3問目の投票を5日間行い、
上位8名が勝ち抜け、下位2名が失格

(注意)
1問目・2問目で勝ち抜けた人の回答も
別枠で投票にかけますので
必ず3問全てに回答してください。
ただし、3問目の投票が終わるまで誰が勝ち抜けたのか、
誰が失格したのかは一切明かしません。

 
ええと、ええと、
要するに、ええと、どういうことかな?

ええと、ええと

1問目
順位
2問目
順位
3問目
順位
けっか
1


順位
関係なし














2
3
4
5
6
7
8
9 2


1


順位
関係なし
10 2
11 3
12 4
13 5
14 6
15 7
16 8
17 9 3


1


18 10 2
19 11 3
20 12 4
21 13 5
22 14 6
23 15 7
24 16 8
25 17 9 敗者


26 18 10
27 19 敗者 順位
関係なし
28 20
29 敗者 順位関係なし
30

こういうことか!
いや、かえってわかりにくくなった気がする!




で、
3問目が終わるまで、
自分が勝ったのか負けたのか定かにはならない、
というルールなんですな。

2問目でトップとったとしても、1問目がビリかビリ2なら、
虚しく太平洋上で自由落下を体験させられる、
というルールなんですな。

 
・・・・・・怖い。

 
こんな企画、出るんじゃなかった。




 
 
でもひとまず、どのお題であっても、
ビリ
2に入らなければよいのだ。

そうすれば、最終問題で勝ち抜け出来る。
うん。勝ち抜けるぞ。勝ち抜けるぞ。
がんばるぞ。


 
心を入れ替えて。
どれどれ。お題は、と。

第1問

あなたはひょんなことから論文を発表することになりました。
どんなものを題材にして論文を書きますか?
論文の題名を教えてください。


 
 
論文の題名かあ。
論文て、なんか、よくわからんのよねえ。


大学時代にチョコチョコと読んでみたんですが、
難しい研究を発表するために、
なんでみんな難しい言葉を使いたがるのか。


もっと簡潔にしようじゃないの。
そんなことを思ったっすよ。当時。
だって、題名から言って、
読む気をなくさせるんですよ。



ああ、そこいらへんのことしか思い出せない。





・・・じゃあ、
それを逆手にとってやってみようじゃない。
テーマは「論文て、わけわかんねーよ」
これを題名にしてやろう。

 

1問目

各種論文の表題におけるその題名の長さと喪失せし内容の有意性の比例について
そして読むに値する簡潔な表題の創出方法に関する実践的考察
 

 

 
おっ!
なかなか良い感じですよ!
「題名が難しい論文ってのは、読むに値しませんよ。」
っていう内容の書かれた難しい題名の論文です。

「お前のがダメな論文の題名やんか!
 もうやっとれまへんわ!」
そんなツッコミが目に浮かびます。

 
どうよ。
アカデミック且つパラドキシカル。
なんか、すんげー良い出来ではないですか。

こりゃあ、一問目で通過決定だよ。
な。
うふふふふふ。



 
僕は、このデキに自分で酔ってしまって、
その後に訪れる地獄のことに、
まだ、気付いていなかった。

 


 
 
まあ、そんなこた良いとして、
次のお題でも考えてみましょっか。
それなりのもんがデキてればいいっしょ。
ふふん。

 

第2問

自分の持ち物にあだ名を付けるとしたら
どんなモノにどんな名前を付けてあげますか?




あだ名。あだな。


・・・僕ってさ、
今までの人生の中で、
実は、あだ名って付けられたことがないの。


特徴ってほどの特徴もないし、
あだ名を付けてくれるような友人もいなかったし。


だからなかなか気の利いたあだ名なんか
思いつくことが出来るワケがないのです。



うーん。うーん。うーん。



何となく思いついた下系のネタ。

2問目

ベッドの下から発見された
AV
「トモダチノアズカッテルダケ」というニックネームで母親に紹介。

 



うーん。
ベタかなあ。

それに、シモ系のネタって、
あんま好きじゃないんだよなあ。
あと、おかんを出すのも、ちょっとなあ。


うーん。



ま、どうせ一問目で勝ち抜けるんだし。
ひとまず、このボケ、キープでいきましょ。

 



 
三問目も考えちゃうよー。

 

第3問

イロトリ銀行に強盗が立てこもる事件が発生!
しかし駆けつけた名刑事がある一言をメガホンで叫んだだけで
犯人はあっさりと武器を捨てて投降したそうです。
さて、その言葉とは?


 
ふむふむ。
なんとかうまいこと考えないと。


出て来たくなるような言葉。
そういったシチュエーション。
これをうまく描ければ
OKですよ。

 
ええと、感動の再会シーンを描いてみる。
そう。テレビのご対面番組みたいな奴。
カーテンの向こうに現れるやつね。

3問目・その1

お父さんだよー。

 



ええと、この後に、
どんな言葉を積み重ねればよいかな。
ええと。ええと。



はっ!
僕ってば、そのテの番組を、
あまり見たことがないじゃないか。
こんなんじゃ、パロディーにならない。
別のことを考えよう。

 


 
出てきたくなる状況。
うん。明るくて勢いのあるあたり。
そうだ!催眠商法なんてどうよ!

 

3問目・その2

「はいはいはいはい早い者勝ちだよこのヤカンがたったの五百円」
「はい!」←おばちゃん
A
「次はこの花瓶たったの3000円!」
「はい!」←おばちゃん
B
「次はこの羽毛布団がたったの80万円!」
「はいはいはいはい!」←犯人

 

 
わ、わかりづらっ!
しかも、説明クドっ!





これじゃあダメだよダメだよ。
だけど、明るくて勢いのある感じは良いかも。
ここにちょっと「バカ」ペーソスをふりかけてみよう。

 

3問目・その3

「さあ、ステージのイロトリマンと握手したいおともだちは、いるかなー?
 観客席のおともだちー! あれ?あれれ?いないのかなー?
 それじゃあ、銀行の中のおともだちは、どうかなー?」

 




銀行の中のおともだちが、包丁左手に持ったまま、
我を忘れて「はーーーーい!」って手を挙げて出てくる。

そして目の繋がったお巡りさんが、
青空に拳銃を乱射しながら、
「タイホだーーーー!」


 
小学生時代に遠足で訪れたせいぶえんゆうえんちで見た、
何とかマンのショーを思い出したよ。
小川くんと梅田くんが悪者にさらわれたのよ。
ああいう風景を投票者の方々に思い出して頂ければ。



 
うん。
まあまあなデキのような気がする。


でもさ、ほら。
僕ってば一問目で勝ち抜けるから。
ね。ほら。


ここいらのネタ出しとけば
OKじゃん。
よっしゃ、みっつのボケ、完成〜〜〜♪
ふふふのふ。

 
 
 
そして、
地獄の二週間が
幕を開けることになるのでした。

 
 
 




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