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番 外 編

ROAD to FRANCE
〜アメリカ横断お笑いウルトラクイズ漂流記〜


第17章  第3チェックポイント 太平洋上空









 
 
さて。

ぷかぷか浮かぶ僕らの飛行機。
宙ぶらりんな僕らの足もと。

それもこれも、
和泉ナントカとかいう奴の考えやがった、
宙ぶらりんクイズの所為に相違あるまい。



 


本土上陸?海の藻くず?
座席争奪機内宙ぶらりんクイズ

投 票 タ イ ム


1問目の投票が始まる。
30人のボケが目の前のボードにズラっと並ぶ。

 
未だに泣き叫ぶ者。
喚く者。呻く者。蠢く者。
嗚呼、阿鼻叫喚。
芥川はきっとこの風景を見て、
「地獄変」描ききったに相違あるまい。

 

ぼく?
僕は余裕さぁ。

だって、ここ一問目で突破しちゃう予定だもん
ふふふんふんふん♪
他のみんなのネタもまあまあだけど、
なんとかなるっしょ。
へへんへんへんへん♪



気楽に投票を済ませる。
 
 



後になって思うと、
どうしてこんなにお気楽だったのか、
その自分の自信がわからない。

 

そしてその自信が乱気流の如く、
激しく乱高下する瞬間がやって来るのだ。





本土上陸?海の藻くず?
座席争奪機内宙ぶらりんクイズ
2問目

投 票 タ イ ム


そう。
第二問目の投票タイム。

 
 
そう。
第一問目で合格した人8名。
若しくは、不合格だった人2名。

この10名は、別ボードにボケが提示される。
通称、「天国
or地獄ボード」である。

もちろん僕は、
一問目で通過しているから、
こちらのボードのはずだ。
んー。どれどれ。

 

天国or地獄組・投票ボード

自分の持ち物にあだ名を付けるとしたら
どんなモノにどんな名前を付けてあげますか?


番号 ボケ
3 友達から借りたファミコンソフトに「時効」
9 残り少ない髪の毛に毛一郎、毛次郎、毛三郎と名づけた。
翌日毛次郎他界
1 タンスの角 ↓ アタックチャンスの狙い目
10 ボラギノール : 『ノール・ボラギ』
2 うちの雛飾りの三人官女に 「ズゴック」「ニキビ」「リトルウルフ」
4 カップラーメンにお湯を入れて、おもし代わりに トランプを1枚乗せたら、
軽すぎてフタが開いて しまう時に、もう1枚重ねて乗せるトランプ
5 BB弾→鼻くその親戚
7 右手に『マイハニー』
6 名称:奥歯 呼称:アリバイ
8 ビデオデッキ「寄贈 淫らっ娘倶楽部OB一同」


 
 
 
・・・ない。

滑り止めに受けた大学の合格発表欄に、
僕の番号がなかった時の、あの気持ち。
あの気持ちがマザマザと甦りました。

なんだこれは。どういうことだ。どうしたことだ。
僕のあのボケは、ダメだったと言うのか!



あんなに徹夜で勉強したのに!
もう一度、目をこすってボードを見やる。


(略)


ない。



ワンスアゲン、
ラヴィングマイアイズアンドルッカット・ザ・ボード!


(略)


ナッシング!ワァ〜オゥ!




英語で言い換えた所で、ないものは無い。
そうだ。一問目の僕のボケは、8位までに入れなかったのだ。






呆然と投票しながら周りを見る。


天国
or地獄ボードに自分のボケがあったらしき奴も、
宙ぶらりんボードに自分のボケがあるらしき奴も、
一様に、みんな、落ち着きがない。


そりゃそうだよな。
自分が勝ってるのか負けてるのか、
みんながみんな、わからんのですよ。

 
 
僕だって負けずに
落ち落落ち着ち落ち落ち落落ち
落ち着きがなくなっている。



 
このクイズの地獄さがわかった。
和泉ナンタラめ。憎い。俺はあんたが憎い。
隣りの
Masaさんがそう呟いた。





 
 
ひとまず、落ち着け。
「宙ぶらりんボード」に僕のボケがあるということは、
まだ、一問目で落選した、ってわけでは無いってことだ。



そう。前向きで行こう。
二問目で上位8人。
二問目で上位8人に入っていれば、
この地獄からは開放されるんだッッッッ!

ちゅうぶらりん組に、
僕のボケがなければ安心なんだあッッッッ

 

ちゅうぶらりん組・投票ボード

イロトリ銀行に強盗が立てこもる事件が発生!
しかし駆けつけた名刑事がある一言をメガホンで叫んだだけで
犯人はあっさりと武器を捨てて投降したそうです。
さて、その言葉とは?


答え 番号
1 「緊急事態です!
 強盗さまの中にお医者さまはいらっしゃいませんか!?」
5 「さあ、ステージのイロトリマンと握手したいおともだち、出ておいでー!
 観客席のおともだちー! あれ?あれれ?いないのかなー?
 それじゃあ、銀行の中のおともだちは、どうかなー?」
9 384番のカードをお持ちの方、お待たせ致しました。
2番の粗品お渡しカウンターへ起こし下さいませ。
6 「分かったから!お前が諭吉にそっくりなのは分かったから!」
2 「おーい、野球しようぜ!ライトがいないんだ入ってくれよ。」
3 言葉というか、小銭がいっぱい詰まった貯金箱をジャラジャラやって聞かせた
8 コラ!たけし!遊ぶんだったら、外で遊びなさい!
7 メガホンを目にあて、「見える!お前の心が見える!」
10 「中島ー、いっしょに野球やろうぜー!」
4 お母ちゃん、そんな子に育ててしまってゴメンね



あった。
宙ぶらりん側に。
 

はぅ!なんということだ。
未だ宙ぶらりん!
心臓に悪い!心臓に悪いよ!

 

 
フタを開ける前はあんなに慢心していたのに。
いざ投票が始まると痩せ細る心臓。
悪趣味だよ。和泉ナンタラはとても悪趣味だよ。
あんたなんかパチスロに食べられちゃえばいいのに。
Masaさんがまだ呟いている。

 
 
意を決し、投票。


 
 そして、運命の結果発表へ!





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